【冬季募金2019キャンペーン企画】【ウガンダでの歩み】
初めて知った、あの日から。-ウガンダでの16年間の歩み-
テラ・ルネッサンスは2005年からウガンダで活動を行い、多くの人々の自立の手助けを行なってきました。
今回はウガンダでの私たちのこれまでの歩みを紹介します。
テラ・ルネッサンスが「子ども兵」の課題に取り組み始めたのは、創設者の鬼丸が当会のカンボジア事業について調べている際に、戦争で18歳未満の子どもが「子ども兵」として戦っている事実を知った事がきっかけでした。
2004年
ウガンダで子ども兵や小型武器の現地調査を実施

2005年
ウガンダで本格的に元子ども兵の支援事業開始
元子ども兵社会復帰支援事業開始やウガンダ国内にて不法小型武器問題啓発プロジェクト開始などウガンダでテラ・ルネッサンスとして本格的に動きはじめました。

2006年
元子ども兵社会復帰支援施設建設
続いて、「グローブハウスI 」、「クラージュハウス」など3つの施設等を建設しました。

2011年
元子ども兵支援事業を現地職員主体の運営体制に移行
「現地の人が持つ知識や知恵を最大限に尊重すること」、支援をする現地職員に「オーナーシップを持ってもらうこと」を共通認識として持ち、運営体制の移行が実現しました。
2017年
元子ども兵社会復帰支援プロジェクトにおける長期的インパクト評価事業を開始
南スーダン難民居住区におけるPSNsに対するオーダーメイド型人道支援プロジェクト開始
ウガンダの難民居住区における、高齢者やシングルマザーを主とした人々に食料や生活用品などの支援を行いました。
2018年
難民居住区及びホストコミュニティにおける自立支援プロジェクトを開始

16年間の歩みを振り返ると...
事務所を設立した時、ウガンダ北部にある日本のNGOはテラ・ルネッサンスだけでした。知り合いは一人もおらず、つながりは全くありませんでした。理事長の小川はホテルの一室で寝泊りをしながら仕事を始めましたが、NGO登録をするために役所にいっても疑われてばかりでした。他のNGO団体や行政に悩みを共有しながら、少しずつ理解されるようになり、ようやく事務所を開設する事ができました。
そして、職業訓練第1期生の15名の支援を開始しました。
訓練においても、訓練生の心の傷は大きいものでした。それに加えて教育は読み書きから始めなければいけませんでした。心の傷の回復や成長のスピードは人それぞれでした。
しかし、確実に変化を感じる事ができました。
そして、今年で15年目のウガンダ北部地域グル県での元子ども兵社会復帰プロジェクトは2019年現在、子ども兵227名(子ども兵とその家族を含めた1,489名)の収入向上のために支援することができました。
また、ウガンダのアジュマニ県の南スーダンの難民居住区で、シングルマザーや高齢者等の主に「特別なニーズを持つ人々(PSNs)」を対象に83世帯(434名)にそれぞれニーズに合わせて、水タンクや石鹸などの物資支援を行ないました。
難民居住区での自立支援を受ける108名とその家族の約800名が経済的な自立に向けて職業訓練を受けています。
設立当時、15名から始まった職業訓練。
現在はウガンダのグルでは職業訓練第10期生(19名の元子ども兵、23名のウガンダ北部の最貧困層の方々計42名)、アジュマニの南スーダン難民居住区では職業訓練第2期生68名が木工大工、洋裁の2分野に分かれて、日々職業訓練に励んでいます。
小川がウガンダにて活動を開始して以来、私たちが訓練生1人ひとりと向き合い続けられたのは皆様と一緒に歩んでこれたからです。テラ・ルネッサンスの活動に共感し、支えていただきましたこと、心から感謝申し上げます。
そして現在、テラ・ルネッサンスでは冬季キャンペーンを通して、彼らが無事に訓練を修了し自立した生活を手に入れるため、みなさまの更なるお力添えをお願いしております。
