南スーダン難民の方たちが開業しました!
【アフリカレポート/2018年11月_Topic01】
2016年7月の紛争激化により、南スーダンから隣国ウガンダに逃れてきた難民の方たち。南スーダン国内の政情不安が続くなか、ウガンダ国内で中長期に渡って生活していく必要に迫られています。
大半の難民は食糧支援に依存していて、収入を得る手段がありません。そこでテラ・ルネッサンスでは、地域でもニーズがある洋裁と木工大工の職業訓練を行い、自立支援を行なっています。
南スーダン難民の方たちは、これまで8ヶ月間の職業訓練を受けてきました。訓練期間終了後、私たちは店舗の設置や開業用の資機材のサポートをし、ついに訓練所を卒業した40名がビジネスを開始することができました!

【供与式で、洋裁のミシン、木工大工の機械などを渡しました】

開設したのは洋裁店と木工所それぞれ2店舗、合計4店舗です。

【開設した店舗を、家族も見にきてくれました!】
緑色の洋服を着ているお父さんは、「訓練の間、娘はいつもどんなことを学んでるか家に帰ってから教えてくれていた。私が着ているこの服は、娘が作ってくれたんだ!」と嬉しそうな表情。

【これから仕事を始めるお店の前で、お祝いのダンス】
供与式で、訓練生は「これから自立に向けて歩んで、家族や地域を支えていきたい」と語ってくれました。

【開設した洋裁店で、注文を受けて洋服を制作しています】

【開設した木工所で、ベッドやテーブルを制作】
難民や地域の方たちにとって、クリスマスは年に一回の大きなお祝い事です。このため、大型家具の注文も受けていました。難民居住区で暮らしている方たちの生活の彩りに仕事として関わっていくことで、それぞれの生活が少しずつ良くなっていけばと思います。
出だしが順調でホッとしていますが、ビジネスを継続して自立していくために、ここからが本番です。たくさんの課題に直面していくと思いますので、自立に向けて、相談に乗ったり、アドバイスしたりと、サポートを続けていきます。
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記事執筆/
アフリカ事業マネージャー
鈴鹿 達二郎