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内戦で失われた技術を、次の世代へ。

【アジアレポート/2018年11月_Topic02】


2014年度から開始したカンボジアのロカブッス村の村落開発支援も、今年で4年目。その成果と進捗状況を確認するため、11月に事業の調査を行いました。


今月は、調査の中でお話を聞いた村人の「今」を紹介します。


今回紹介するのは、Oung Ean(オウン・イン)さんです。現在は夫と、5人の孫と一緒に暮らしています。

孫達の父親にあたるスー・マウさんは昨年事故で亡くなられました。


彼らの母親は、スー・マウさんが亡くなる前から別居しており、彼女が子どもたちを引き受けて育てています。


地雷被害者であったスー・マウさんには、以前、個別サポートとして2頭の牛を支援していました。


その牛も、現在はインさんが引き受けて飼育しています。今では、子牛が2頭産まれて4頭になりました。


まだ牛を売って収入を得ることはしていませんが「孫達にまとまったお金が必要になった際に、牛を売れるよう、これからも飼育を続けていきたい」とインさん。


一頭平均2000ドルで売れる牛は、大切な資産になります。


続けて、最近の変化はね、と話してくれたのは、お孫さん達が牛のために草を切って世話をしてくれるようになったとのこと。


彼女が牛を世話する方法を教え、お孫さんたちは少しずつ飼育の方法を学んでいるそうです。


そうした孫たちの姿を見ると温かい気持ちになる、といいます。


テラ・ルネッサンスの行う家畜銀行や家畜の提供は、収入の向上を目的としています。


しかし、家畜の提供は、それだけではなく「次の世代への技術の伝達」を自然に可能にするのだと知りました。


長く続いたカンボジアの内戦で奪われたのは、自然資源だけではありません。それは、代々行われてきた伝統的な野菜の栽培方法や家畜飼育の技術の伝達を不可能にしました。


「内戦で奪われた自然とともにある暮らし」を取り戻すために。


内戦で失われてしまった・担い手が少なくなった技術の伝達と普及にも、引き続き力を入れていきます。

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記事執筆/
カンボジア事業インターン
名倉 早郁季

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