自立に向けた南スーダン難民居住区の職業訓練
【 アフリカレポート/2018年9月_Topic01 】
2016年の紛争を受けて、ウガンダ北部に逃れてきた南スーダン難民の方たち。多くの難民居住区では緊急期を過ぎ、居住区の状況は落ち着いてきました。ですが大半の難民が未だ収入を得る手段がなく、毎月の食糧援助に依存している状況です。
この援助がいつまで続くか見えない中で、中長期的に生活を送っていける「自立」の支援がとても大切な時期にきています。このためテラ・ルネッサンスは今年から、難民居住区内で職業訓練を行っています。
南スーダンから逃れてきた難民の方、そして難民を受け入れているウガンダの地域住民の方たちが、「木工大工」と「洋裁・服飾デザイン」の技術を学んでいます。木工大工では、約8ヶ月間の訓練の始めは、簡単なタイプの椅子やテーブルを作ることから始めました。訓練の後半に入り、木製のドアやベッドなど、難しい家具にも挑戦しながら技術を学んでいます。


必要なパーツを作ってからドアを組み立てます(木工大工)

木製の窓を作って実際に取り付けました(木工大工)

電動ノコギリを使って曲線をつくり椅子を制作(木工大工)
洋裁・服飾デザインでも、簡単なシャツやスカート等から学び始めて、応用のオーバーオールやスラックスの練習をしています。





皆、数ヶ月前には何も知らなかったと思えないほど様々な技術を身につけています。
今後、訓練を終えた後は、一人ひとりが身につけた技術でビジネスを開始できるよう、店舗の開設や必要な資機材のサポート、また収入向上のフォローアップを続けます。
『一人ひとりに未来をつくる力がある』ことを信じ、自立へ向けた支援を行っていきます。
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記事執筆/
アフリカ事業マネージャー
鈴鹿 達二郎