養蜂事業ブランディングワークショップを実施しました!
【アジアレポート/2018年8月_Topic04】
8月26日〜8月30日、当会PRチームマネージャーである私、小田がバッタンバン州カムリエン郡にて養蜂事業ブランディングに向けたワークショップを実施しました。
本プロジェクトは、JICA草の根パートナー事業である「カンボジア地雷埋設地域の脆弱な障害者家族への生計向上支援プロジェクト 」の一環として行いました。
地雷埋設地域の障害者の方を対象にした生計向上支援の取り組みのひとつです。家畜の飼育と家庭菜園に加え、養蜂で得たはちみつを販売し、収入源のひとつとすることを目指しています。
今年度より、5世帯でハリナシミツバチの養蜂事業がスタートしています。
私の今回のメインミッションは、はちみつ商品のブランディングワークショップの実施でした。
2017年12月に実施したワークショップをもとに、今回は実際に手を動かしながら、商品のデザインを考えてみよう!という内容のワークショップを開催しました。
参加者のみなさんは、はじめは周りの様子を伺いながら、何から始めたらいいのだろう…という感じでしたが、次第に熱が入り、作業にのめり込んでいきます。中には、かなりこだわりの強い人も!
写真:ワークショップ参加者の様子
ちなみに、このデザインアプローチ、2015年-2017年にアフリカ・ブルンジ共和国で実施したものと、ほぼ同じ内容を採用しています。
個人的な感想になりますが、アフリカで実施した内容を大陸をこえたカンボジアでも再現し、ノウハウを共有できたことに、かなり趣深いものを感じていました。
以下に、参加した方々からのワークショップの感想を紹介します。
「どんな情報を掲載すべきか、ふだんは意識したこともないので、考えるのが難しかった。」
「こんな風に商品になっていくんだなということが知れて、これからのイメージを持つことができた。だから、これからもっと、蜂の世話をがんばろうと思う。」
作成後はひとりひとりコンセプトを発表しました
市場に並ぶ商品のイメージを持って頂くことで、目の前の仕事としてある蜂の世話をがんばろう、と思ってもらえたことをとても嬉しく思いました。
写真:ワークショップ参加者の作品
ここからは個人的な想いも込めて。
このデザインアプローチと支援の手法が、想定する結果に結ばれるのか、私には正直わからない部分もあります。成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。
ただ、失敗もまたひとつの結果ならば、そこも引っくるめて引き受けていきたいという気持ちが募っています。アジア、アフリカの現場に来るたびに感じますが、そこにあるのは美談ばかりではありません。特に、テラ・ルネッサンスが取り組んでいる『自立支援』は本当に難しい。
しかし、だからこそ、沢山の仮説検証の余地があるはずです。
そしてその試行錯誤の過程は、その他の国や地域で同じような取り組みに臨む場合の、貴重な資産にもなりえます。
試行錯誤の過程も大切にしながら、ブランディング事業を進めていきます。
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記事執筆/
パブリック・リレーションチームマネージャー
小田 起世和
記事編集/
アジア事業インターン
名倉早都季
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