一歩ずつ、自分たちの力で成長する人々
【 アフリカレポート/2018年7月_Topic02 】
2015年4月から2018年3月までブルンジで実施した、「紛争被害者及び貧困層住民の能力開発を通したレジリエンス向上プロジェクト」。(過去の記事はこちら)
養蜂・窯業・農作物の一次加工技術訓練を実施した後、協同組合を設立し、4月に支援対象者たちに機材・用具を正式に引き渡して、養蜂組合・窯業組合として、独立したビジネスの運営が開始されました。(※農作物の一次加工ビジネスは、両組合が実施しています)より彼らのビジネスの基盤が整うよう、以前とは支援方法を少し変えながら、4月よりフォローアッププロジェクトを実施しています。

【写真:農作物一次加工ビジネスの様子】
養蜂組合は、蜂蜜の生産量が低いという問題を解決するため、他県から蜂蜜を仕入れたり、対象地域では手に入りにくい米などを他県から仕入れて販売する、というビジネスを始めたりして、順調に活動を行っています。また、窯業組合も乾季に入ってレンガや屋根瓦生産に力を入れ、販売も順調に行っています。

【写真:窯業活動の様子】
これからも順調に行くか、と思っていた頃…
「問題があって、窯業組合のメンバーが分かれて活動をしているみたい」との情報が入ってきました…

【写真:ミーティングの様子】
状況をきちんと把握するため、ミーティングを開いて、双方の言い分を聞きました。どうやら話を聞くと、元々活動開始当初からいたメンバーと、後から加入したメンバーが、生産した一部のレンガに対して、利益をどのように配分するかなどで揉めていたようです。ただ、私たちからはアドバイスはしても、解決策は提示しません。
一見冷たく聞こえるかもしれませんが、独立した団体として、自分たちで問題を解決する能力を身につけてもらいたいと願っているからです。結局、組合員は、問題となるレンガを売り終わってから全員でゼロから組合を開始する、というアイディアを出し、全員がそれに納得する形でミーティングを終えました。
きっとこれからも、彼らは多くの課題に直面するとは思いますが、3組合員一人ひとりが「自分たちの組合」という意識を持ち、自分たちで問題を平和的に解決したりしながら、活動を続けていけば、彼ら自身・家族の生活、地域の状態も良くなっていくと信じています。そのために必要な後押しとなるサポートを、私たちも引き続き、実施していければと思います。
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記事執筆/
アフリカ事業・サブマネージャー
古岡 繭
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