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多様性とレジリエンスを向上させるラオスの養蜂事業

アジアレポート/2018年6月_Topic02


6月末に、ラオスで実施する養蜂事業“farm miel project”の対象としている2村で、例年よりも2ヶ月近く遅れて、村人たちが蜂蜜の収穫をしました。6月27日にポンカム村で合計55.1kgの蜂蜜を収穫し、6月28日にはムアン村で61.9kgの収穫をしました。

今年は、ラオスでも花が多く咲く時期の乾季に雨が降り、蜜源となる花が少なかったこと。加えて、雨が降ると蜜蜂たちは巣の外に出て、蜜や花粉を集めることができないため、収穫時期が遅れ、収穫量も昨年に比べると低い状態でした。

また、村人たちの養蜂の技術的な部分でも、まだ訓練したことを実践できている部分も少なく、事業2年目に向けての課題でもあります。

アジアレポート/2018年6月_Topic02

【写真1】ムアン村で収穫した蜂蜜を買い取ってくれたサイカム氏(茶色シャツ着用の男性)


今回の収穫で重要だった部分は、現地の蜂蜜を買い取ってくれるトレーダーが一緒に村に行ってくれたことです。

現地政府ペック郡、農業事務所の養蜂専門家マライペットさんとコンフォンさん。テラ・ルネッサンスの現地スタッフたちと一緒に村に行ってくれたのは、蜂蜜を買い取ってくれるシエンクアンのトレーダー、奥さんが運営するヴィエンソート会社のサイカムさん。
 
収穫した蜂蜜を1kgあたり60,000kip(約US$7.5)で買い取ってくれました。収穫した蜂蜜は、まだ蜜の溜まった部分の巣ごと収穫しているため、これから蜂蜜だけを絞ります。

【写真2】ポンカム村で収穫した蜂蜜を計量し、販売した村人たちと養蜂専門家、マライペット氏(左から1人目)


養蜂の事業は2年の計画のため、村人たちと現地政府の農業局のスタッフ、そしてこうした蜂蜜を買い取ってくれる現地のトレーダーをつなげることは、持続的に収穫した蜂蜜を買い取ってもらうために、とても重要になります。

養蜂を通して、多様な自然資源を利用して伝統的な生活を実践してきた村人たちと、多様な人間のネットワークをつなげ合わせることで、村人たちのレジリエンス(困難な状況にあってもしなやかに適応する能力)を高めていければと思います。

【写真3】コンフォン氏(前列赤い服をきて座っている男性)と蜂蜜を買い取ったサイカム氏(右から1人目)


☆上記写真 テラ・ルネッサンス現地スタッフ 2018年6月27日、28日撮影

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記事執筆/
アジア事業マネージャー
江角 泰

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