若き一家の大黒柱
弟妹への願い
紛争のさなか両親を亡くしたダーエルくん(仮名)。彼はいま、長男として4人の弟妹たちの世話をしながら暮らしています。
現在ウガンダ北部の難民居住区で暮らすダーエルくんたちはもともと南スーダンのロアという町に暮らしていました。
紛争がはじまってすぐに父親を亡くし、その後もどんどん襲撃はひどくなっていき、一家はロアから別の地へと逃れることになりました。
もともと体調の良くなかった母親は、逃れているさなかに体調が悪化しました。激しい雨が何日も続き、家に必要な物を取り替えることもできませんでした。
現在暮らしているところに着いた頃には、母親は体力がなくなっていきました。その頃からダーエルくんは弟、妹たちの世話をし料理をしたり藁を買ってきて家も建てました。
母親の体調は戻ることなく、一昨年の夏に亡くなりました。ダーエルくんは母親を庭に埋葬し、朝晩祈りを捧げています。
子どもたちだけの暮らしは貧しく、彼は学費が払えず学校に行くことができませんでした。服を買うことも、十分な食事をとることも、病気の妹のために薬を買うことさえもできませんでした。
食料の配給はありますが、食べ盛りの子どもたちの一家ではすぐになくなってしまいます。それでも誰も助けてくれる人はいませんでした。

そんな一家を支えるダーエルくんは職業訓練と出会いました。いまは家具を作れるようにまでなり、将来は技術を身につけて得たお金で弟妹たちにセカンダリースクール以上の教育を受けさせてあげたいといいます。
また、職業訓練を受けはじめたことで彼の性格も変わりました。以前はあまり人と話すことをしなかったダーエルくん。いまは社交的になり人と話をするようになったといいます。
訓練仲間とも冗談を言い合って過ごしています。また、将来についての話などもしています。

いまは訓練に集中することが大事だと思っていると話してくれたダーエルくん。技術を身につけ、開業し、弟妹たちに教育や医療をきちんと受けさせてあげたいと奮闘しています。
現在、テラ・ルネッサンスでは「冬季募金キャンペーン」を実施しています。弟妹たちの将来を願い、奮闘するダーエルさんのように自立をめざして日々頑張っている人々がいます。
彼らの自立を一緒に応援していただけないでしょうか。皆さまのご支援、お待ちしております。
▼キャンペーンの詳細はこちら▼
https://www.terra-r.jp/tokibokin2018.html