
現在も、世界各地で紛争が続いています。その多くで、18歳未満の子どもたちが軍隊の中で兵士として使われているのです。世界では、約25万人もの子どもたちが、家族のもとから引き離され、教育の機会を奪われ、与えられた武器を手に戦闘行為に従事させられているのです。
私たちが活動しているウガンダ共和国北部では、1986年から内戦が続き、人口の8割が1日1ドル以下で生活しています。その内戦の中で、反政府勢力「神の抵抗軍」がのべ2万人もの子どもたちを誘拐し、兵士として戦わせていました。
神の抵抗軍の兵士の平均年齢は、一説によると12.9歳で、別名「子どもの軍隊」と呼ばれています。残虐な行いをさせられた子ども兵たちが、脱走などで地域に戻ってきたとしても、教育の機会を奪われた元子ども兵たちが、社会で元通りの生活を行うのは、とても難しいのです。だからこそ、元子ども兵が社会復帰意をするためには、精神的、物質的支援が欠かせません。
コンゴ民主共和国東部の子ども兵(2003年撮影)
ウガンダの元子ども兵。12歳で反政府勢力「神の抵抗軍」に誘拐された。そのような状況を知り、テラ・ルネッサンスは、2005年から「元子ども兵社会復帰プロジェク」を実施しています。元子ども兵の社会復帰を支援するために、職業訓練、識字教育、小規模ビジネスの指導を行っています。今までに128名の元子ども兵の社会復帰を支援しています。

社会復帰支援プロジェクト:洋裁技術の習得に取り組んでいます(ウガンダ)
社会復帰支援プロジェクト:木工大工作業の習得に取り組んでいます(ウガンダ)
普通にチャリティTシャツを作るのでは意味がない。Tシャツそのものに社会的な意味を込めたいと思っていたときに、しょうび苑さん(有限会社勝美商店)と出会います。
創業47年、伝統技術「ろうけつ染め」を守り続けてきたしょうび苑さん。「ろうけつ染め」は、1枚1枚、手作業で「ろう」を塗りつけていくので、同じデザインでも、染め上がりや風合いが少しずつ違ってきます。世界に1枚しかない風合いのTシャツをお届けすることができる。そう思い、しょうび苑さんと提携することにしました。
「ろうけつ染め」を行ってくださる「しょうび苑」上林さんウガンダでオーガニックコットンが栽培されていることは、以前から知っていました。今回のチャリティTシャツは、ウガンダ産のオーガニックコットンを使いたいと願っていると、株式会社スマイリーアースさんとの出逢いがありました。
学生時代にアフリカを旅した奥さんが、アフリカを思い、本業でアフリカを支えたいと、ウガンダ産のオーガニックコットンを使い、タオルなどを製造されています。Tシャツは現地の工場と提携し、現地で生産しています。つまり、このTシャツによって、ウガンダで綿花栽培をしている農家、縫製工場で働く人々の雇用を守ることになる。チャリティTシャツに更なる社会的意義が加わりました。

特定非営利活動法人テラ・ルネッサンスは、「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に2001年10月に設立された団体です。設立目的を目指して、地雷、小型武器、子ども兵という3つの平和に関する課題に対して、現場での国際協力と同時に国内での啓発・提言活動を行うことによって「問題解決」に向けた活動を行っています。
活動地域は、カンボジア王国、ラオス人民民主共和国、ウガンダ共和国、コンゴ民主共和国、日本の5カ国で、日本(京都)、カンボジア(バッタンバン)、ウガンダ(グル)の3カ所に事務所があります。
設立以来、カンボジアでの地雷除去支援、女性義肢装具士の育成、ラオスでの不発弾除去支援、ウガンダやコンゴ民主共和国での元・子ども兵の社会復帰支援、小型武器の不法取引規制キャンペーン、日本国内での平和教育に取り組んでいます。
