NPO法人テラ・ルネッサンスとNPOみんつなの提携経緯について
スタディオアフタモード ジャーナリスト/フィールドエディター
佐藤慧
未曾有の大災害が日本を襲いました。
東日本を襲った大地震と津波。原子力発電所の危機。
あまりの出来事に日本中が震えました。
その時、3月11日、僕はアフリカのザンビアにいました。
コンゴ民主共和国に取材に出ていた僕は、隣国のザンビアで次の取材に向けた準備をしていました。
日本との時差は7時間。
朝の7時頃に知らされた東北の地震。
岩手生まれの僕は、すぐにネットに接続しニュースを探しました。
もともと東北沖は地震の頻発する地域です。
今回も、いつものような地震が発生したのだろうと思っていた僕は、
町が津波に押し流される映像を見て背筋が凍りました。
これは大変なことが起こっている。
僕の両親の住む町、陸前高田はどうなってしまったのだろう。
確実に被災しているはずなのに情報が出てこない、
これは被害が甚大すぎて誰も報告出来ていないのではないか。
数時間後に陸前高田の情報が出てきた時、
その名前の横には「壊滅」の文字が添えられていました。
すぐに航空券を手配、23時間かけて成田空港に降り立ちました。
同時に、日本では信頼できる仲間たちが既に行動を起こしていました。
未曽有の大災害を被った地域の復興にむけて、継続的な支援をしていけるような団体を設立しよう。
数日後には任意NPO「みんつな」が設立されました。
皆(みん)なが繋(つな)がって津波(つな・み)をひっくり返そう、そういう想いから名付けられました。
このように、何かしなければならないという想いを抱えた人々が連帯を始めました。
みんつなはイニシアチブの取り合いには興味がありません。
大切なのは、被災地にいる人たち。
その人たちが、自分自身の力で立ち上がれるように、そっと寄り添っていることです。
なので、共に前に進んでいける人たちとはどんどん協力をし合っていこう、そう考えています。
そんな折、NPO法人テラ・ルネッサンスの理事、鬼丸昌也さんから声をかけていただきました。
共に出来ることがあるのなら、ぜひ一緒にやりましょうと。
長期的な視野で計画を立て、
緊急支援に終始しない考えを持つテラ・ルネッサンスの理念に深く共感し、
共に活動をしていくことを決めました。
普段はアフリカをフィールドとし、記事を書き写真を撮っている僕。
そして、カンボジア、ウガンダ、コンゴ民主共和国などで活動するNGO、テラ・ルネッサンス。
ともに日本から遠く離れた地で活動をしています。
それが今、東日本の復興支援のために動いていることは、
傍から見ると不思議なことかもしれません。
しかし、そこにあるのはただ、人間を信じたいという想いなのだと思います。
どのような状況下でも、人は未来に向かって足を進めていける、
そのような信念が、僕達の足を前に進めていくのです。
この行動を起こすことが、僕達自身が生きていくために必要なことなのです。
絶望的な津波のひいた後の被災地で、人々は前に進み始めました。
復興を目指し、早くも人々は連帯し、前に歩み始めたのです。
それはさながらパンドラの箱のようでした。
あらゆる災難がもたらされ、家も町も壊されながらも、最後には希望が残されていたのです。
みんなで前に、進んでいきます。


