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カンボジア事業

【カンボジア王国の紹介】

カンボジア 地図 カンボジア王国はインドシナ半島の中央やや南西側に位置し、タイ、ラオス、ベトナムに囲まれた総面積18万1035平方キロメートル(日本のほぼ半分の大きさ)、人口約1,400万人の国です。メコン川やトンレサップ湖は、豊富な水を供給して、カンボジアの農業を支えています。またアンコール時代に建てられたアンコール遺跡群は、世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れています。人口の9割をクメール人(カンボジア人)が占めており、残りの人口は、多い順にチャム族、ベトナム人、華人(華僑)、また山岳地域には、約20の少数民族が居住しています。宗教は、クメール人の大半は上座部仏教、その他チャム族が信仰するイスラム教、キリスト教なども少数存在しています。

1960年代後半から隣国ベトナムで起きていたベトナム戦争に巻き込まれるようになり、1970年にロン・ノル将軍によるクーデタ、75年からのポル・ポト政権時代には、知識人を中心とした大量虐殺(ジェノサイド)により、国は混乱します。1979年にベトナム軍が侵攻して以降、紛争4派での内戦が、1990年代後半まで続きました。1979年以降の内戦では、400万〜600万個もの大量の地雷が埋設されたと言われており、また、子ども兵が内戦中に存在した事実も確認されています。1990年代後半に戦闘は完全に終結し、2007年までに一家に一丁あるといわれた銃の回収も終わり、大幅な治安回復をしています。しかし、農村部に残された大量の地雷と、都市と農村との格差の拡大による貧困問題などの新しい問題が複雑に絡み合っています。

 

【カンボジアの地雷問題の残された課題】

(1) 新たな地雷事故の防止
地雷撤去 カンボジア長い内戦中に埋められた400万〜600万個と推定される数の地雷は、内戦終結後も残り続け、地雷撤去団体などによる地雷撤去が行われているものの、特にタイ国境付近を中心としたカンボジア北西部の州の農村部には、大量の地雷が残されています。今でもこれらの地域には、住む場所がない貧困層が、危険だと知りながら地雷原の中で生活していることも珍しくなく、地雷の事故も2005年までは、年間800人前後出ていました。2006年以降、事故の数は減少し始めましたが、2008年でも266名報告されています。その数以上に、地雷原の中で、恐怖に脅えながら生活する人々の数は、まだまだ多く残されています。こうした人々の日常生活の中に存在している地雷を撤去することは、現在の緊急の課題です。

(2) 地雷被害者へのサポート
カンボジア 地雷被害者 カンボジアには、地雷による事故で、障害を負った地雷生存者が、約4万人いると言われており、彼らの多くは、政府からの補償を何も受けられないでいます。ポル・ポト政権時代の知識人の虐殺や、長い内戦の影響で、義肢装具を制作する義肢装具士の数は、圧倒的に少なく、障害者の中には女性が含まれているにも関わらず、特に女性の義肢装具士の数が足りていません。また義肢装具の提供を受けた後は、村へ帰り、生活していくことになりますが、障害を負っているために、これまでと同じような農作業など重労働をすることが難しい場合もあります。事故に遭ったのが、一家の働き手だった場合、病院で治療やリハビリを受けている間は、働くことができず、家族の生活は厳しくなります。地雷の被害者には、こうした事故に遭った本人だけでなく、それによって影響を受ける家族や、まだ地雷原の中で、恐怖に怯えながら生活している地域社会の人々も含まれています。彼らが地雷のない安心して生活できる社会を作るには、地雷撤去だけではなく、こうした人々が生活する地域でのサポートが必要となっています。

【テラ・ルネッサンスの取り組み】

(1)支援対象者、地域の選定について
カンボジアの北西部のタイ国境には、特に多くの地雷が残されており、地雷原の中で生活している人々もたくさんいます。本会では、新たな地雷事故を防止するために、こうした人々が生活する範囲にある地雷原を、優先的に地雷撤去している地雷撤去団体MAGと提携し、地雷撤去活動の支援をしています。

また、MAGが地雷撤去活動している、もしくは終了した地雷埋設地域で、他のNGOや団体が活動していない村を対象に、村落開発支援を実施しています。こうした地雷原の残っていた村では、当然のごとく地雷生存者も多く生活しています。また近くの山や森の中には、地雷が残っている場合が多く、そうした危険地帯へ入らなくても生活できるように、生活をサポートすることは、新たな地雷事故を防止するうえで重要です。

(2)具体的な取り組み
当会ではバッタンバン州で、人の生活範囲に存在する地雷原を、優先的に地雷撤去している地雷撤去団体MAGへ、地雷撤去活動の資金提供を行うと同時に、最も地雷被害に遭う可能性の高い、地雷埋設地域に住んでいる人々への村落開発支援を実施しています。村落開発支援では、その村のニーズに合わせた、いくつかのプログラムを村人と一緒に考え、運営する住民参加型の手法で、実施しています。おもなプログラムは、収入向上支援、教育支援、社会保障制度支援、地雷被害者などの障害者や土地なしの最貧困層への職業訓練、各種ワークショップ、インフラ整備などを実施しています。
 地雷撤去活動支援  女性義肢装具士養成  地雷埋設地域村落開発支援
地雷撤去 金属探知機カンボジア 女性義肢装具士村落開発支援 カンボジア
撤去後の開発支援も視野に入れた人道的な地雷撤去活動を支援。 女性の地雷被害者などの障害者をサポートする女性の義肢装具士の育成 地雷が埋められた地域での地雷撤去中、もしくは撤去後の村の開発支援
地雷撤去 金属探知機 女性義肢装具士養成 地雷埋設地域村落開発支援
地雷埋設地域学校建設支援
カンボジア小学校建設
地雷埋設地域での学校建設・修理支援を、最貧困層住民を労働者として雇用する手法で実施。
地雷埋設地域学校建設

更新日:2008.05.29 木曜日